今後あなたがデザインを扱えるようになると、ご自身の理想とするイメージ、好み、クオリティを求めることになります。
つまりは「こだわりを持つ」という事。

これはとても大事なことですし、デザインを扱うものとして持つべき要素になります。

そのこだわりがデザイン細部への質につながり、より良いものが出来上がります。

しかし、ビジネス、またはクライアントのためのデザインをする場合、こだわりばかりを追求していてはいけません。

ビジネス上には制作物のクオリティだけでなく、相手への連絡報告や、納期、成果などが重要視されます。

・こだわりすぎて制作に時間がかかる
・制作に集中してレスポンスが遅い
・納得いくものができずに納期が遅れる
・こだわり抜いたのに結果、成果に繋がらない

などはあってはならない事なのです。

特に、新しいビジネスや売上に直結するサービスのための制作に関わった場合、限られた時間の中で進める必要があります。

そんな時、制作物のデザインイメージを決めるのに時間をかけて調べたり、他社のデザインを参考にし、そこから作り始めていては、お客様もそんなに時間がかかるの?となってしまいます。

つまり、どんなデザインにするか?
どう作るか?また一度どこまでのクオリティで作り上げるかの決断するスピードが大切になります。

時には100%満足の出来栄えではないものでリリースし、市場の反応を見てから改善する場合もあります。

一般的なデザイナーにはこの「改善していく」という視点を持っている方は多くありません。

ビジネスで選ばれるデザインを扱うのであれば、一度制作したものを反応を見て改善していくという考えが大切なのです。

・細かな進捗の報告をする
・納期にきちんと間に合わせる
・7〜8割の完成度でリリースを優先する
・次に改善すべき点を把握・用意している

など、常に次の手を考えておく事です。

デザイン業界によくある、
クライアントの希望とは違う、デザインを最初からやり直し、などと言うことも当然起こってきます。
だからこそ、いつでもハンドルを切り替えられるように次の手をみて動き出すこと。

これがデザインを扱う上で、クライアント側、また作り手側にとっても最適な考え方なのです。