これからデザインを学ぶ方にとって、もちろんスキルの面、ソフトの使い方、基本的なデザインセンスは最低限必要です。
ただし、そこだけを身につけても、お客様に選ばれるための信頼や安心感を与えることはできません。
デザインとは制作物を通して、センスや技術力を見せるものです。

相手がこちらのデザイン力や能力をすでに知っている場合は構いませんが、
新しいお客様様の前ではいかに信頼を与え、そこから依頼をいただくかが重要です。

つまりセールス時にどう信頼を与えるか。

これはセールスの領域でも当然のこととして言われることですが、
ほとんどが第一印象からセールスは始まります。

営業マンであればスーツを着て、清潔感、目を合わせる、しっかりとした発言、
などなど、これらが安心感を与える要因の一つです。

ではデザインを売るときはどうでしょうか?

綺麗なポートフォリオを作る?
過去の実績を見せる?

たしかに効果はあります。

ですが、それ以前にもっと大切なのは
「デザインが扱える雰囲気」を出すこと。

人それぞれ感じ方は異なりますが、
綺麗なデザインができる、安心して任せられると感じてもらうためには、
それなりの意識や振る舞いが必要です。

清潔感のある服装か。
顔の表情は親しみやすいか。
態度や仕草は汚くないか。
相手への気配りができるか。

など、これら一つ一つが相手に印象を与え、
仕事を任せたいと思ってもらえるかが決まります。

もっと言えば、「あーデザイナーさんっぽい」と
相手から言われるようになるとベストです。

どんなに素晴らしいデザインを作れても、
見た目が汚く、態度も悪い、なんて人には仕事は依頼したくありません。

またそもそもビジネスでは制作物をする上で様々なお客様とのコミュニケーションが必要です。
メールのやり取り、対面での打ち合わせ、細かく言うと請求業務など。

そこでもきちんとしたビジネスマンとしての振る舞いを考えるべきです。
デザインが扱えるからデザイン力で勝負するのではなく、
お客様、特に経営層の方々を相手にするのであればむしろこの領域が最も重要です。

前回の記事でもお伝えしましたが、
この振る舞いにも相手を気遣ううことのできるポイントがいくつもあります。

是非デザインを扱えるからこそ、デザインに頼らない領域で選ばれる
振る舞いを心がけてみてください。